カタヤマさんの頭の中

久しぶりの実名ブログです

4月に読んだ本・観たドラマ

いよいよGWも終わり、復職まであと1週間と迫ってきた。

早い。本当に早い。

復職直前のGWは実家で過ごしたのだが、ここでまた一悶着あり、精神的にも肉体的もドッと疲れた(というか、精神的な疲れにより肉体的にも変調をきたした)。すごく苦しい経験だったので、機会があったらまた書こうと思う。

 

さて、個人的に恒例になっている読書及びドラマ視聴記録を更新しておこうと思う。

どっぷりドラマ三昧の日々が送れるのもあとわずかだ。寂しい。

 

〈本〉

 

 

娘を妊娠してからというもの、ほとんど自分のための服を買っていなかった。

いや、買っていたのだけど、マタニティウェアだとか授乳をしやすい服だとか、そんなのばっかりで、なおかつまともに買いにいく時間もないのでネットで済ませていたりもして、「自分のために服を買う」という行為をほとんどしてこなかった。

 

服を買う、なんて、子供が生まれるまではごくごく普通にしていたことなのに、こうなってみるとすごく贅沢なことだったんだなぁと気づく。

 

贅沢には変わりないのだが、読書記録にこの本を挙げるということは、お気付きの通り私は絶望的にファッションセンスがない。

いや、まだ仕事の服はいいのだ。うちの会社はビジネスカジュアルなので、かっちりした風の服を着ていればそれなりに見える。シーズンごとに組み合わせもパターン化されるので、朝何を着て行こうか迷うこともそれほどない。

 

が、私服になるとこれはもう絶望以外の何物でもない。

休職中に私に会った人ならお分かりかと思うが、娘にヨダレや鼻水をつけられることも相まって、毎日Tシャツにジーパン、あるいはジャージという出で立ちで過ごしていた。汚れたらTシャツを洗えばいい。That's 合理的。

 

私服を買っていないので、Tシャツはどんどんヨレヨレになっていったし、洗ったらすぐ着るを繰り返していたので、シーズンごとに2〜3着あれば十分、という具合だった。

 

復職にあたって当面必要なのは、もちろん仕事用の服なので、私服が充実することはまだしばらくないのだけど、いつまでも田舎の大学生のような格好で過ごすわけにはいかないだろうということで、恥を忍んでこの本を買った。読んだ。

ファッションに多少なりとも造詣のある人なら「今さらそんなこと言われなくても、ジョーシキですけど」と思うようなことばかりが書かれているのかもしれないが、私にはちゃんと勉強になった。ファッションビギナーなので、今後もこういった類の本は読んで、少しづづ勉強していこうと思う。

 

もはやファッション雑誌とかは難解すぎて全然頭に入ってこないんだよね。参ったな。

 

 

35歳からのリアル

35歳からのリアル

 

 

なんか一昔前にこういう本が流行ったと思うのだけど、古本屋でふと目に留まったので買ってしまった。

 

世の中に出ている統計データ的なやつを、該当する年齢の人にわかりやすく噛み砕いて、皮肉を交えて読み解いてくれる本。

 

なんかやたら偉そうな物言いなので、途中から腹が立ってしまった。

言っていることは「そりゃあまあそうだよね」という感じ。

得たものはあまりなかったが、古本で買ったからまあよしとしよう。

 

 

 

家族ほど笑えるものはない2

家族ほど笑えるものはない2

 

 

大人気インスタグラマー(?)カフカヤマモトさんの2作目。

1冊目も買ったし、もちろんインスタもフォローしている。

 

育児を始めると、「あるある」がとても心地いい時期というのがある。というか、今のところずっとその心地いい時期が続いている。

 

自分で子供を育ててみて変わったことは、他人の子供を心からかわいいと思えるようになったことだと思っている。

もちろん、それまでも子供は普通にかわいかったけれど、そこには建前が含まれていなかったといえば嘘になるし、実際子供を前にするとどう接していいかわからずオロオロしたりした。

こういう、育児あるあるに関しても、たぶん何十年も前から語られていたことで、子育てを終えた人たちから見れば誰でも経験したことで、大して面白くもないのかもしれないが、育児真っ只中にある自分たちとしては、「わかるわかるー! うちもそうだわー!」と共感することで孤独から解放される、という面が多分にある。

 

とかく育児は孤独だ。出産間際まで働いていて、産育休を取得したとかならなおさら。

 

今は育児ブロガー、育児インスタグラマー隆盛の時代なので、これ系の本はアホほど出版されているのだが、カフカヤマモトさんの巧みなところは、的確にツッコミを入れてきちんとオチをつけていること、だと思う。我が子のかわいさをアピールしたり、「うちの子はこんなこともできてすごい!」みたいなひけらかしをかましてくるブログもある中で、この人のツッコミは小気味よく、読み手はヤマモト家の人々を愛さずにはいられなくなる。

 

あと、個人的には娘ちゃんの動きやら「顔が濃い」という描写から、「もしやこの子、うちの娘ににているのでは?」という親近感が湧いてしまい、なおさら愛さずにはいられない。

 

著者は「これで書籍は最後のつもりで」と言っているが、そんなこと言わずこれからもガシガシ出版してほしい。

 

 

マルサイ家の三兄弟 ドタバタ絵日記 男子が3人います。

マルサイ家の三兄弟 ドタバタ絵日記 男子が3人います。

 

 

さて、続いてもInstagram発の育児エッセイである。

 

こちらは三兄弟の母、マルサイさんによるもの。

カフカヤマモトさんの作風が「鋭いツッコミ」であるとすれば、マルサイさんの作風は「温かな眼差し」であると思う。

 

娘一人の育児でもてんてこ舞いの私にとって、三兄弟の母親業など未知の領域で、尊敬しても尊敬しきれない。

おそらく、大変な苦労もあると思うのだが、そんな中でも兄弟たちの成長をきめ細かに観察し、温かさ溢れるタッチでイラストにしている。

果たして私は、男子3人を育てながら、こんなに温かい眼差しを子供達に注ぎ続けられるだろうか(多分無理。そして我が家の家族計画上、三つ子でも妊娠しない限り男子3人を育てることはない)。

 

こんなに温かいイラストと文章を、子供たちが寝静まった後書いてるなんて、素直にすごいなーと思う。

 

最近は、イラストレーターとしての仕事も増やしているようで、挿絵を描いている本もあるようなので、そちらも読んでみたいと思う。

 

 

〈ドラマ〉

 

A LIFE〜愛しき人〜 Blu-ray BOX

A LIFE〜愛しき人〜 Blu-ray BOX

 

 

2017年1月期にTBS日曜劇場で放送された、木村拓哉主演のドラマ。

放映開始がSMAP解散直後だったこともあり、何かと話題になったと記憶している。

 

長らく我が家のHDDに眠っており、当初「まぁキムタク主演だし、いつものキムタクかっこいい的なドラマでしょ」とバカにしていたのだが、これがいい意味で大いに裏切られた。

 

主演は木村拓哉に違いないのだが、ライバル役の浅野忠信が非常にいい存在感を発揮している。ミッチー(及川光博)もいい。

原作はなさそうなので、ドラマのオリジナル作品だと思うのだが、キャストと役がうまくハマっていて、違和感がなかった。いわゆる「アテ書き」というのをしているのだと思う。

 

それぞれの役者が、「この立場だったらこんな振る舞いをしそう」という感じでしっくりきた。

 

医療的なリアリティはさておき、人間ドラマとしては本当によくできていたと思う。続編があったらぜひ観たいな、と思わせる作品だった。

 

 

あなたのことはそれほど Blu-ray-BOX

あなたのことはそれほど Blu-ray-BOX

 

 

放映中、「東出くんが超怖い」と話題になったドラマ。

ちょうど一年前にTBS系で放送されている。

 

前作がカルテット、前々作が逃げ恥という、プレッシャーのかかりまくった枠(火曜10時)という枠で放送されている。

 

で、こちらもHDDに寝かせている間、「東出くんの顔芸がやばい」という印象だけを発酵させていたのだが、回が進むに従って続きが見たくなる、中毒性のあるドラマだった。

 

波瑠が不倫に溺れる妻役というのは少し違和感があったのだけど(朝ドラの影響か、曲がった事が嫌いなまっすぐな人、という印象が強くある)不倫相手の有島くん役の鈴木伸之は、劇団EXILE所属ということも相まって、「軽薄な男」感がうまく出せていたと思う。すごくかっこよかった憧れの同級生という設定なのだが、なんだかアホでマヌケな感じがダダ漏れなのである。

 

一方、棒演技で賛否両論あった東出くんに関しては、私は怖さが引き立っていて非常によかったと思う。

しかも、最初は怖くて危ない人、という印象しかないのだけど、だんだんとその表情から寂しさとかかわいそう感が滲み出てくるのである。東出くん(涼太)の過去に関しては、母がダメな人だったという以外、あまり深くは語られないのだけど、あの「カテゴリ的にはイケメンなんだけどなぜか漂う弱っちい感」がうまく作用して、怖いんだけど憎めない人というところにうまく昇華させていたように思う。

 

仲里依紗も、「地味で堅実な妻」という設定ってどうなのか、と思ったりはしたが(素顔の仲里依紗って結構パンクではっちゃけた印象だし)、そこは彼女の演技のうまさで、悲しさと怖さをうまく表現していたと思う。

 

登場人物全員がなんだか苦しそう、というこのドラマ、見ていて辛くなる部分もあったんだけど、最後東出くんがすっきりした表情をしていたので、ちょっと救われた感じがする。

 

駄目押しになるが、エンディングテーマも良かった。最近の音楽は聴いてもピンとこないことが多いのだけど、この「CQCQ」という曲は、ドラマのエンディングの緊迫感と高音ボーカルがマッチしすぎるほどマッチしていて中毒性があった。YoutubeApple Musicで繰り返し聴いたりするほど気に入ってしまった。

(余談だけど、「CQCQ」が曲名でバンド名が「神様、僕は気づいてしまった」という。普通逆じゃね?と思うのだが、もはや若者の感性はよくわからない)

 

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以上、読書に関しては当初の期待ほど捗らなかったのだけど、ドラマはどっぷり観た。そして、4月中には観終わらなかったのだけど、まだ何本かドラマを観ている。

ドラマ、面白い。やばい。

 

 

実は、今回のブログは久しぶりにローマ字入力で書いた。

ここしばらく、復職後の業務効率化に役立てばと思い、「親指シフト」を練習しており、それで書いていた。

しかし、まだ親指シフトを習得できていないこともあり、1回の入力にめちゃくちゃ時間がかかるし、キーボードの対応表を見ながらの入力なので、文字を探しているうちに何を入力したかったのか忘れてしまう、なんてこともあった。

久しぶりにローマ字入力をしてみて、入力スピードははるかに早かったし、表を確認する手間がないので思いついたことをタイムリーに入力でき、その結果語彙もある程度確保できるし、日本語が不自然になることもあまりなかった。

 

キーボードによる文字入力って私達にとってはごくごくアタリマエのことになっていて、無意識でやっているからこそ、「頭で考える前に指が動く」ってことも往々にしてあるんだなと思ったりなどした。

(ギタリストとかよく「手癖」っていうものね。考える前にフレーズが出てくるってのも同じ原理だと思う)

 

復職まであと1週間なので、それまでに習得は無理だと思うのだけど、これからもちまちま練習は続けていきたいと思う。習得すると、これも考えるより先に手が出る、っていう状況になるらしいのだ。それって面白そうじゃないか。