6・7・8月に読んだ本、観たドラマ
最後に読書記録書いたのいつだっけなと思ったら6月だった。
しかも5月に読んだ本の記録だし。
このところ、娘が目覚ましく成長して手に負えなくなったのと、仕事でこっぴどく精神を削られたのとで、全然自分の時間がなかった。本もほとんど読めていない。
精神が削られている。
私もママ閉店したい。
6〜8月の読書記録まとめてドン!
<本>
仕事上の勉強の為に読んだ本。しかもKindleのセールで安かった(そんなのばっかり)。
東芝の不正会計はなぜ起こったのかというルポ。
もちろん不正会計がメインテーマではあるが、東芝の歴史が簡単に学べる。
大企業ならではの権力争いというか、ドロドロした人間模様が繰り広げられる。
私は万年ヒラ社員を自称しているし、日本的大企業に所属した経験もないので、そこでの血なまぐさい人間関係を眺めていると、はーこんな世界が現実にあるんだなという気持ちになるのだけど、それこそ日本を代表するような大企業で、国家権力にも接触できて、日本を代表して諸外国の大企業と交渉する立場になると、他人を蹴落としてでも名誉ある地位に着きたいと思う人もいるのかもしれない。
どこまでが事実でどこからが脚色なのかということはさておき、終盤の、組織が腐敗していきそれを必死で隠蔽しようとする様は緊迫感があって面白い。
この夏のトイレ本(トイレに置いてトイレで読む、毒にも薬にもならない本)。
心が疲れた時はクドカンのゆるさがちょうど良い。
娘にドアの前で「かーしゃん! おっかーしゃん!」と叫ばれ、集中を乱されても難なく読める。
文庫版の発行は2013年だけど、単行本の発売は2010年、「あまちゃん」以前だそうです。
作中、当たり前だけどクドカンの映画やらドラマやらの作品名が出てくるんだけど、「IWGP」とか「GO」とかめちゃくちゃ観たくなる。
若い時に観たドラマとか映画って一生物だよね。
ナンシー関のエッセイを初めて読んだ。
単行本の初版は1994年だそうな。
当時の新聞のラテ欄をとっかかりに、テレビ番組やワイドショー的なネタに突っ込んでいる。
こんなこともあったっけな、というノスタルジーの本。
もちろん毒にも薬にもならない。
<ドラマ>
下馬評がよかったので期待して観た。
過保護に育てられた主人公のカホコが、就職活動や恋愛や家族のドタバタを経て成長し、自立していく、という話。
私自身も過保護の端くれなので、黒木瞳演じる毒親とどうやって闘い、どうやって決着をつけるかにはヒジョーに興味があった。私自身の今後の指針になるかもしれないという期待すらほんのりあった。
序盤のエピソードはなかなかよかったのだけど、結論から言うと決着の仕方は非常に安直だった。
「そんなあっけなく解決するわけないだろ〜!」と豊田まゆこ議員ばりにブチ切れそうだった。
これはあれだ、最近流行りの毒親ポルノだ。
テーマとして毒親を掲げつつ、最後には綺麗に解決して大団円みたいにしちゃうやつだ。
世の中そんなに甘くない。
毒親の呪いは富士の樹海くらい深い。
本作の見所はなんといっても竹内涼真。彼の魅力が存分に発揮されている。
ソフトバンクのCMや「陸王」では(番宣しか見てないけど)、「イケメンだけど量産型」とこっぴどい評価を下していた私だけども、この作品で彼の評価はウナギのぼった。
彼は演技が上手い。
めちゃくちゃ上手いかどうかは知らないけども、ともかくストレスなく見られるくらいには上手い。
そしてひょっとすると、本作やソフトバンクのCMは当て書きなのかもしれない。
ちょっとお調子者だけど熱血感(少なくとも表向きは)というタイプなのかもしれない。
全体的なスタイルの良さ、やりすぎでない演技、たまに見せるシリアスな表情、どれを取っても大変よかった。
全力で応援するぞ、竹内涼真。
そんなわけで、8月も終わった。
なんというか、瞬間瞬間湧き上がる感情はたくさんあったはずなのに、それを残しておく時間もないくらい毎日あっという間に過ぎ去ってしまった。
あととりあえず体力がない。
今まで夏は大好きだと思ってきたが、こんなにクソ暑いのはもううんざりなので、一刻も早く涼しくなってほしい。
猛暑と子育てのダブルパンチは純粋に体に悪い。
涼しくなったら、もっと本を読むんだ。
今度こそ。