カタヤマさんの頭の中

久しぶりの実名ブログです

日々の食事づくりどうにかしたい問題。

食事づくりが憂鬱でたまらない。

 

母歴間もなく4年、現在は育休中であるものの、普段はこれでも働く母ちゃんである。

 

育休中ということで、外食の日をのぞいてほぼ毎日の食事を私が作っている。

しかし、だ。

ふと気づいてしまった。

「育休が終わったからと言って、私の食事準備の負担変わらなくね?」と。

 

そう、第一子出産後の復職時から2回目の産休に入るまで、つわりで食べ物を見ただけで(もっというと想像しただけで)吐き気がする時期を除けば、晩ご飯の準備は原則的に私の仕事だった。

 

晩ご飯の準備。

アウトプットは「晩ご飯」という、たかだか30分から1時間もあれば消費されてしまうものであるのだが、ことこの準備となると、変数がとにかく多くて、頭脳労働として非常に重労働の部類に入る。

 

晩ご飯の準備は以下の変数に分解できる。

三大栄養素の大まかな確保(一食でタンパク質、脂質、糖質が概ねバランスよく取れる。ただし「取れた気がする」レベルでよしとする)

・食材の調達(買い出し)

・賞味期限の管理

・調理方法の決定(焼く、煮る、蒸す)

・献立のローテーション(栄養バランスが良くても毎日同じ食事はNG)

・手際の良い調理

・家族の味覚になじむ味付けになるまでのトライアンドエラー

・食べ残した料理の管理(ストック食材として保存し、賞味期限を管理)

・調味料(合わせ調味料、ルーなども含む)のうちどのメーカーのものが家族の味覚になじむかの継続的な情報収集

・主食を切らさない(全ての調理が終わってお米が炊けていなかった時の絶望感)

・作った料理を子供が食べない時の悲しさとの対峙

 

控えめに言って目眩がする。

控えめに言って目眩がする。

 

恥ずかしながら、夫と同居を始めてから第一子産休に入るまでの約3年間は、我が家はほとんど自炊をしてこなかった。

 

これは私がサボっていたからではなくて、そもそも夫の勤務が不規則で夕食を自宅で食べないことが多かったのと、私自身も日常的に残業をしたり夜にジムに通ったりしていたので、帰り道にさくっと食べて帰る方が圧倒的にコスパが良かったのである。

 

そう、自炊には明確にBreak-even point(損益分岐点、カッコつけたくて英語で書いた)があって、食材を腐らせたり、調味料を満遍なく揃えたりする手間・コストを考えると、ある程度の頻度で継続的に自炊をしない場合には外食するなりお惣菜を買うなりしたほうが圧倒的にコスパがいいのだ。

なお、明確に損益分岐点があると書いたが、我が家の場合のそれがどのくらいの頻度か、というのを厳密に計算したことはない。

体感としては、2人家族で2キロの米を賞味期限内に消費できない場合には、外食するなり買うなりしたほうが圧倒的に良いと思う。心理的な側面に鑑みても。

 

だが、長女が生まれて、私自身も産休に伴い専業主婦として過ごすようになると、ずいぶん状況が異なってくる。

そもそも、長女の時は「離乳食もなるべく手作りしたい」と意気込んでおり、実際ベビーフードをほとんど使わず離乳食期を終えたので、当然食品や調味料を買い揃えなければならなかったし、そうなると大人の食事もまとめて作ってしまったほうが断然経済的だったのだ。

もっと言えば、もともと料理自体が嫌いでない私は、産前「料理したい欲」を持て余しており、産休入りからしばらくの間は料理ができることが楽しくてたまらないスターマリオ状態だったのだ。

 

そんなわけで、「食事の準備をする」が私の日常的な仕事となり、それは復職してから今に到までずっと続いている。

続いているのだが、最近はこれが非常に苦痛である。

もちろん、楽しい日もある。気力体力共に充実していて、料理欲をくすぐられる食材がスーパーにある日は「美味しい料理を作ろう」と思ってホクホクするのだ。

だが、これが絶えず毎日続くと、やはりそれはどうしてもストレスなのである。

曲がりなりにも、長女が生まれてから世間の手によって「フェミニスト」として調教されつつある私としては、「料理をするのは女の仕事、と当たり前に受け入れているけど、本当にそれでいいんだっけ?」とふと思う時があるのだ。

 

おそらく、(主語が大きくて申し訳ないけれど)世の中の男性の多くはこの「食事を準備する」ことの大変さがわかっていない。

だって、食卓に呂利を並べるだけでしょう? その何が大変なの?

という思いでいるのではないだろうか。

 

これを理解してもらうには、ある程度の頻度で「継続的に」料理をしてもらうしかないと思っている。

料理がいかに複合的な要素で構成されているか、脳疲労の原因となるものなのか、体験を通じて理解してもらうしかないと思っている。

 

疲れた、動けない、そんな日でもお腹は空く。

毎日作ってくれとは言わない。自炊したものでなければいけない、とも言わない。

買ってきたものでいいから、食事の準備を分担してみませんか。

「育児って大変だよね」が男女で共有されつつある今日この頃、「食事の準備も大変だよね」という認識も共有したいのです。