次女が生まれた時のこと〜コロナ禍出産の記録②〜
前回の記事の続きです。
入院当日、陣痛室に通されて早速NSTをしながらオリエンテーション。
お腹にバンドを巻かれて胎児の心拍やお腹の張りを見ながら分娩や入院中の注意事項について説明を受ける。
と言っても気持ちが昂っていて、ほとんど頭に入って来なかった。
陣痛室と分娩室は同じフロアで、奥の部屋で「痛いー!!」と叫ぶ声が聞こえていた。
「まさに今、出産に挑んでいる人がいるんだな! がんばれ!」と手に汗を握る。
応援に熱が入りすぎたのか、熱を測ったら38度台を叩き出してしまう。真顔になる助産師さん。おいおい、やめてくれよ、コロナ禍だぞ!(自分への戒め)
「喉渇いちゃってますかね? お水飲んでくださいねー」と言われ一息にペットボトルを飲み干す。この段になると、喉が渇いている自覚もないのが恐ろしいところ。
検温リベンジは無事に平熱に戻る。よかった、急に転院することになったら笑えない。
しかし、今度は胎児の心拍が早すぎるらしく、なかなかNSTが終わらない。
はっきりとは覚えていないけれど、本来ならすんなり終わるはずのNSTで予想以外に時間を取られ、1時間ほどしてようやく病室に入った。
入院期間を過ごす個室に荷物を置いて、今度は子宮口の開きを診るためドクターの内診。
バルーンは痛みを感じる人もいると聞いていたのでビクビクしていたのだけど、無事3センチほど開いており、処置は不要との判断。グッジョブ私。
あとは晩ご飯を食べて、就寝。翌日の出産を待つばかりである。
コロナ禍ということで、通常なら食堂に集まってとる食事も、個室で黙々と食べる。
思えば長女が生まれてから3年半。誰にも邪魔されずゆっくり食事をとるのなんていつぶりだっけな(時々義実家に預かってもらったりはしていたけど)。
もうちょっと寂しいと思ったりするんじゃないかと思ったけど、残念ながらそんなことはなかったね。
自分のペースでゆっくりご飯を食べる贅沢!
しかも上げ膳据え膳の美味しいご飯!
このままいつもの3倍くらいゆっくり時間が流れてくれればいいのに、と本気で思った。
入院中に読みたい本を見繕って持ってきたので、暇を持て余すということはなかったのだけど、なんとなくソワソワして落ち着かず、テレビを見ても内容はほとんど頭に入って来ず、この日は早めに寝ることにした。
何しろ、出産当日の朝は早い(6時50分にナースステーションに声をかけてスタンバイ)。
一人の時間を思い切り満喫しながら眠りにつくことにした。
続く。