カタヤマさんの頭の中

久しぶりの実名ブログです

ついに復職前最後の週末。そこで、「ここが違うよ第二子育休!」

 

かわいいかわいい次女がこの度1歳の誕生日を迎えました。

めでたい! 尊い

そして、4月以降も長いロスタイムをいただいていた私の育休も、いよいよ今月いっぱいで終わります。

早い! まだ休みたい!

 

そこで、育休を振り返りながら、第一子と第二子の妊娠・出産の違いをまとめてみたいと思います。

 

 

1 妊娠中のメンタルが違う

妊娠中のメンタルは全然違いました。

第一子の妊娠中にあったのは何を置いても「自分が何者になってしまうのかわからない不安」だったと思います。

当時繁忙期真っ只中だった私は、「あれ、生理遅れてるけどストレスかな? 繁忙期に生理の煩わしさから解放されるなんてラッキー」くらいの気持ちでいたんですが、2週間ほど遅れたところでいよいよ不安に。

滅多に遅れないタイプだったからね。

子供を望んでいないわけではなかったので、念のためと思って妊娠検査薬を使ってみたら、おお、陽性と出ているじゃないか。

そういえば、なんとなく気持ち悪い気がするー♡

と喜んだのも束の間、数日後には吐き気と凄まじい眠気に襲われて、仕事どころでは無くなりました。

 

とはいえ、当時同期に経産婦はおらず(転職組なので年下の同期が多かった)、2〜3期上の先輩ですら経産婦は滅多にいない状況。

「妊娠しました」というのもなんだか気まずい、という感じで、周りにもなかなか打ち明けられず、とりあえずコーチと直属の上司にだけ話をし、時折トイレに駆け込みながら青白い顔で働いていました。

市販のものが食べられなくなって、気持ち悪いのにお弁当作って持参したりとかしてね。

 

何よりも強く感じたのが、「ああ、これで自分は『女子』というカテゴリから除外されるんだな」という感覚でした。生まれてこの方抱き続けてきた「女子」というアイデンティティ。スイーツ女子、女子会。

子供がいる女性を「女子」というだろうか。言わない気がするな。

女子というのは、若くて子供のいない女性のことを指す言葉のような気がする。

だとすれば、今の私はなんだ? お母さん? でもまだ子供は生まれていないけれど?

 

なんだか猛烈なアイデンティティクライシスに襲われていたような気がします。

 

かたや、第二子の妊娠時にはすでに「I am オカン」というアイデンティティが醸成されているので、「私は何者になるの〜〜?」などという不安な気持ちは全くなく、おかんLv.1からLv.2にレベルアップするのだな、というくらいの感覚でした。

職場での妊娠のカミングアウトも多少気は遣うものの、事前に「復職後1年くらいで二人目を考えたい」と公言していたこともあって、「計画通り授かりまして」といった具合でした。

 

2 出産への心構えが違う

第一子は自然分娩、第二子は計画無痛分娩なので、そもそもの前提が違うわけなのですが。

 

長女の出産の時は、いつ起こるかわからない陣痛(あるいは破水)が怖くて仕方ありませんでした。

 

だいたい、私は妊娠を計画する前から「出産の時は絶対無痛分娩」と決めていたわけなのですよ。「痛いのやだ、ムリムリ!」と。

ところが、妊娠の確定診断を受けたクリニック(分娩は扱っていない)でお勧めされた産院の初診に行ったところ、「無痛分娩は、キャンセル待ち4番目となります」とか言われるじゃないですか。

妊娠8週ですよ?

今でも忘れない。衝撃的すぎて。

でも、口コミサイト見ても評判はいいし、ネットで見た入院中の食事も美味しそうだし、周産期医療センターとの連携もしっかりしている(院長はそこの出身&距離も近い)し、ここがいい。

無痛分娩ができない、ということを除けば問題ない。

(でもその一点が最重要事項なのだけど)

 

ということで、迷いに迷って、「でも今予約を取らなければこのクリニックでの普通分娩さえ埋まってしまう」ということで、なくなく予約金の数万円を置いて帰ったのです。

 

出産予定日が近づく頃には、本気で「死刑の執行を待ってるみたいだな」と思っていました。

「『その日』は必ずやってくる。ただし、いつかはわからない」みたいな。

散歩していても、買い物に出ていても、ご飯を食べていても、「今陣痛がきたらどうしよう!」と怯えながら生活していました。

 

一方。

第二子はキャンセル待ちではあったものの、妊娠中期には無痛分娩が確定。

そのクリニックは、無痛の場合には原則計画分娩になるため、無痛分娩の確定とともに「いつ陣痛が来るかわからない」恐怖からも解放されました。

(分娩日は妊娠の経過を見て決めるので、割と直前まで判明しないものの)

 

サプライズで陣痛が来ないとわかれば気楽なもので、出産直前は心穏やかに、思う存分ぐうたらして過ごしました。

臨月はたくさん歩けと言われる産院でしたが、お腹が重くて足腰が痛く、おまけに直前まで働いていた反動で毎日眠くて仕方なかったので、1日15時間くらい寝ていました。もっとかな。

 

長女のお産の時は、陣痛が来てからも長かった。

結果的に40時間以上かかりました。

そうそう、お産が進まなくて、星野源の「恋」を踊って気を紛らわせていたんだよね。

一説によると、「痛いのを怖がると陣痛が進まない」らしく、「痛いー怖いー」と叫んでいた私は自分でお産を長引かせていたのかもしれません。

 

それに対し、次女の出産時は、分娩の前日から入院、簡単な検診とオリエンテーションを受けて翌日の出産に備える感じだったので、前日は心穏やか〜に過ごしました。

何しろ、当時コロナ禍で保育園は休園、イヤイヤ期が終わりきらない長女と四六時中一緒にいた私は、久々の一人時間が嬉しくて仕方なかったのです。

好きな時間に好きなテレビが見られて、本を読んだり、だらだらネットを眺めることもできて、上げ膳据え膳で美味しいご飯を食べ、一人でシャワーを浴びて寝られる。

最高すぎて、病院の個室から「私は自由だー!」と叫びたい気持ちでした。

あと翌日で不自由な妊婦生活から解放される喜びとね。

 

出産当日も、分娩30分前くらいまで助産師さんと談笑してました。

そして、出産はみずからスマホを構えてのセルフ実況。

へその緒もセルフカット

こんなに楽に出産できるなら、あと1人くらい産んでもいいかも、と思えるほどでした。

 

3 産後の回復が違う

これも、自然分娩と無痛分娩なので、単純には比べられませんが。

 

長女の時は出産に40時間かかったこともあり、産後の体はボロボロでした。

まず、下半身に力が入らない。

ずーっと力んでるわけなので、分娩が終わったらまず脱力。プルプルしてしまって、もはや自分の体ではないよう。

 

翌日からは壮絶な筋肉痛と、全身に鉛のような痛み。

筋肉痛はわかるとして、全身の壮絶な重だるさはなんだったんだろう。

当時はね、産後にアロマトリートメントを受けられたのですよ。

(下の子の時はコロナで休止)

それを受けて多少は楽になった、かもしれない。忘れたけど。

 

あと、一週間くらい「子宮が股から出てきそうな感覚」がすごかった。

まあ、数時間ずっと腹圧をかけていたはずなので、お股が開ききっていたんでしょうな。

あの時は心の底から「今無理してはいけない!」と思いました。

 

貧血も酷くて、産後3ヶ月くらいはよく立ちくらみで倒れそうになってました。

子供を抱えたまま転びそうになって、子供を庇うためにあちこち擦りむいたことも。

ほんと、子供を落とさなくてよかった。

 

 

一方、次女の時は分娩直後から割とけろっとしていました。

分娩室から個室まで歩いて帰れたし、お手洗いもヨロヨロせずいけました。

別に体も重くなかった。

 

股に圧をかけていた時間も10分かそこらなので、股のダメージも最小限でした。

裂けたのも最小限。

 

「第二子以降は後陣痛が辛い」と聞いたこともあったけど、これもほとんど感じない程でした。

上の子の出産で痛みに強くなったのかしら。

 

貧血もなく、退院したその日には新車の納車セレモニーに出かけられるほどピンピンしていました。(ディーラーの人にドン引きされた)

 

ただ一点、体重の戻りに関しては第二子の方が圧倒的に悪かったです。

上の子の時は産後2ヶ月ほどで妊娠前の体重に戻っていましたが、下の子を産んでからはまだ体重が戻らず、上の子の妊娠前より4キロほど重い状態が続いています。

(一度復職してから太ってその時のまま)

 

年齢とともにね、体重は落ちにくくなるからね。

大事なのは体重じゃないんだ。体型なんだ。うん。

 

引き続き努力したいと思います。

 

  

4 夫の心構えが違う

第一子の子育てが大変なのは男女ともに変わりありませんが、何かとお客様になりがちなお父さん。

上のこの時からおむつ替えは自主的にやってくれる夫でしたが、「子供と遊ぶ」ことは苦手だったようで、我が子を前にしても「遊ぶ」というより、「眺める」「見つめる」がメインになりがちでした。

 

次女が生まれるまで3年半あったため、その間に夫の育児もスキルアップ

母のそれとは違いますが、あやしたり、構ったりということがナチュラルにできるようになりました。

 

何より、「赤子と2人きりで過ごす」ということに慣れているので、上の子と出かけている間父と次女2人で留守番を安心して任せられるようになりました。

母子分離の習い事だと、その間母は1人でカフェで読書したりもできちゃう!

子育ての間、夫婦にとっては楽しいことばかりではないですが、だんだんと父ちゃん母ちゃんとして成長していくのですな。

 

 

5 子育ての余裕が違う

そう、子育てに余裕を持って臨めるのはお父さんだけではありません。

私自身もずいぶん余裕を持って、良くも悪くも手を抜いて子育てに取り組めました。

よく言う、「これ、進研ゼミでやったやつだ!」ってやつです。

 

熱が出たり、おっぱいが上手に飲めなかったりというちょっとしたトラブルにも落ち着いて対応することができるし、何より多少泣いたくらいでは「おー元気でよろしいこと!」と動じなくなる。

 

というか、すぐ横で元気な4歳児が「おかーさん見て! こっちきて! これどうやってやるのー?」と大騒ぎしているので、0歳児には「ちょっと待ってて……」となることが多い。

さらに、その4歳児もお姉ちゃん風を吹かせたい盛りで、ちょっとした戦力になっている。

おむつを取ってきてくれるし、母が手を離せない間遊んでくれたり、絵本を読んでいてくれたりする。

 

第一子の時は育休中の話し相手もいなく、赤子と2人で部屋にこもって孤独に苛まれることが頻繁にありました。

が、今回は上の子が話し相手になってくれる。

というか、こちらがボーッとしたくても容赦なく話しかけてくるので、「寂しい」と思う暇もありませんでした。

 

ただ、おかげで「子育て広場に連れていかなきゃ!」と焦燥感に駆られることもなく、その分の時間を自分のために使えたかな、と思っています。

(初対面の人とコミュニケーショのを取るのは相変わらず苦手です。)

 

 

 

さて、書いていたら長くなってしまったので、前編はここまで。

後編に続きます!