老いる幸せ

川島なお美さんが亡くなったそうな。

かたや、北斗晶さんは乳がん闘病のため休業。

私が陰ながら応援していた葉状腫瘍と戦っていた23歳の女の子も今月亡くなってしまった。

こういうニュースを見聞きすると、どうしたって母親のことを思い出す。

母もまだ若かった。

老いる手前で亡くなってしまった。

L'Arc-en-Cielの大阪でのライブに行ってきた。

ファン歴およそ20年。

私も歳をとったが、メンバーも歳をとった。

最近年齢を公表したhydeさんは、御歳46歳。

立派におっさんである。

ネットで“hyde”と検索すると、老けた、だの、あの歳であの髪型はイタイ、だの、悲しい結果が引っかかる。

でも、待てよ、と。

私の知る限り、L'Arc-en-Cielのメンバーは（sakuraの件を除けば）誰ひとり欠けることなく音楽活動を続けてくれていて、大病もせず何年かに一度はL'Arc-en-Cielとしてライブをしてくれる。

若かりし頃の、美少年だったhyde氏ではなくなってしまったけれど、元気で歌って、踊って、面白いとイタイのあいのこみたいなMCをしてくれる。

これって意外と幸せなことだよなぁ。

実家の父親も、最近は顔がたるんできたり猫背になってきたりして、ややおじいちゃんの様相を呈してきた。

でも、大切な人の老いを見届けられるのは、とても幸せなことだ。

老いることができなかった母親の分も、ヨボヨボになるまで老いてくれよ、父よ。