フラストレーション
20代後半の方の私は、深い闇の中にいて、毎日不安と不満とやり場のない怒りとで震えながら生きていた。
30代になってからは、これはボーナスステージかしらと思うくらい、平和で、満ち足りていて、どちらかというと良いことの方がたくさん起こっている。
楽しくないのは仕事だけ。くっそー。仕事さえもっとおもしろければ、有休消化日数は半分になってもいいのに!
でも。
何か生み出したいとか、書きたいとか、つたえたいとか、そういうエネルギーはあの暗黒時代の方がたくさん持っていた。
今は、臨月で体の自由がきかないこともあって、退屈すぎて気が狂いそう。
いや、子どもが産まれるのは素直に嬉しいし、産まれたらそれどころじゃないのはわかっているけれど。
外出するにも、もし破水したら、急に陣痛がきたらってハラハラしなきゃいけないし、あちこち痛くて遠出もできないし、そもそも一人で外に出るのが怖いし。
朝のんびり起きて、ご飯食べて、お風呂に浸かって、テレビ見て、散歩して、たまにクリニック行ったりヨガに行ったり、カフェでお茶したりして。
お腹が大きくて、もうすぐ新しい家族が増えて、夫は仕事もちゃんとしてて理不尽なことも言わず、妊娠生活にも協力的で。
そう、はたから見たらなんの不満もない、満ち足りた生活だ。
そんなことはわかってる。
幸せだ。ありがたいことだ。
でも私はこの退屈をどうすれば。
あんなに辞めたいと思ってたのに、こんな退屈でいるくらいなら働いていた方がマシだ。
しんどい。
松陰神社前を散歩したときの写真。
こういう部分だけ切り取れば、産前休暇はキラキラに見える。
切り取れば、ね。