カタヤマさんの頭の中

久しぶりの実名ブログです

保育園決まった、日本まんざらでもないな

 

驚いた。

私と夫が一番驚いた。

 

2月も間もなく終わりという頃、娘とのんびり昼寝を決めていた私のところに、保育園内定の電話がかかってきたのだ。

 

大方の予測通り、我が家は2月の頭の認可保育園の一次選考に落ちていた。

「多分認可には入れないから、くれぐれもしっかり準備しておきなさい」という友人たちの忠告に従い、園見学は認可よりも認証・認可外を優先し、申込みをし、あるいはWaiting Listに入れてもらった。

 

認証園はことごとく書類で落とされ(書類→面談→内定としっかり選考がある)、残すところ保育料のべらぼうに高い認可外園のみになっていた。「まあいいよね、午後は英語で保育だっていうし」「週一で部屋の掃除に来てくれるオプションあるらしいしせっかくなら使おう」ともはや保育料問題から目をそらし、とりあえず私が定時の範囲内で一生懸命働いてなんとかするという方針で固まったところだった。

 

そんな矢先である。

「〇〇保育園です。4月の入園が決まりましたので、出来るだけ早く書類を取りに来てください」と来たもんだ。

思わず、

「〇〇保育園て、えー、認可ですよね」と的はずれな返事をしてしまった。

 

そんなこんなで、あれよあれよという間に認可保育園の入園が決まり、書類を書いたり面談をしたり、健康診断を受けたり、買い物に行ったりして3月が過ぎた。

 

私が住んでいるのは待機児童数ワースト1と言われる世田谷区。

我が家は普通の共働き家庭だが、少し前はこういうごく一般的な家庭でも認可保育園に入るのは至難の技と言われていたエリアである。

 

www.city.setagaya.lg.jp

 

しかし、近年では認可保育園の新設が相次いでおり、区の統計データによれば、認可保育園、認証保育所保育ママ、保育室を合わせた保育事業量は、平成25年の12,778人から平成29年には17,882人と5年間で12%も増えている。

 

http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/129/1812/d00036137_d/fil/03.pdf

保育事業量の状況、世田谷区、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示 2.1 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/

 

確かに、待機児童数だけで見るとワースト1かもしれないが、倍率で見るとそこまで悲惨ではないらしいことがわかる。

(実際には区ごとの倍率を求めることまではしないが、世田谷区はそもそも人口が23区No.1であり、未就学児の人口も一番多いので、待機児童「数」で見るとワーストになってしまうのは当然といえば当然なのだ)

 

mansionmarket-lab.com

 

ただ、ここ数年世間の待機児童問題に対する関心の高まりとともに、「ワースト1」である世田谷の保育行政に対する風当たりは相当強かったはず。そうした世論も後押しして、世田谷区は待機児童問題に本気で取り組み、今回めでたく我が家が入園を勝ち取るに至ったのではないかと思っている。

 

しかし、ここで気になるのは、認証、認可外保育園の定員割れ問題である。

 

うちが認可に入れたということは、思いがけず認可の入園が決まって認証への入園を取りやめた人もいるのでは、と思ったのだ。

(認証園には見学やら申し込みの際に随分冷たい仕打ちを受けたりもしたため、そんな園は定員割れしてしまえ、と黒い気持ちを持っていたのもある)

 

で、調べて見るとこんな感じになっている

 

www.city.setagaya.lg.jp

案の定新設園はだいぶ苦戦しているし、新設園以外でも人口がそれほど密集していないと思われる地域では、入りにくいとされる1歳児クラスでも空きが出てきている。

 

となると、今後待機児童問題の解消が進んでいくと、特色のない園は認証園ですら生き残れなくなるかもしれない。

(所得によっては認可よりも保育料が安く済む場合もあるので、その意味で認証を選ぶ人はいるかもしれないけど)

 

とはいえ、フリーランスや求職中の方、パートタイマーなどの方の中にはまだまだ入りにくさを感じている人も多いと思うので、待機児童問題に関しては今後も当事者意識をもって見守り続けたいと思います。

 

今回の内定に関しては、本当に世田谷で辛酸を舐め続けて来た先輩パパママたちが声を上げ続けてくれたおかげってのも大いにあるよなーと思うわけよ。彼ら彼女らのおかげで随分いい方に向かっていると思います。

 

まだまだ、他の区では待機児童も多いと聞くし、私の会社でも保育料の高額な認可外を含め預けられるところがなく、この春の復帰を見送る人もいるそうで。

働くのが好きで働きたい人にとって、いたずらに休職期間が長くなってしまうのは、本人も辛いと思うし、そういう人が多くいることは社会にとっても損失になると思うのだよね。

私も保活期間中、「子持ちで女が働くっていうのはそんなに贅沢なことなのかしら…」と自問自答してどんよりしたりもしましたよ。でも私、専業主婦向いてないんだもの…。

 

そんなわけで、情報に踊らされまくった我が家の第一子保活ですが、どうにか無事認可入園ということで決着し、春から仕事復帰できそうです。

 

有名なブログのオマージュでこんなタイトルにしてみたけど、ワイドショーばっかり見ている主婦の立場から言わせてもらうと、「もっとしっかりしろ、日本」だけどな。

 

長くなったけど、何が言いたいかというと、世田谷の保育園事情は意外と悪くないよって話でした。