カタヤマさんの頭の中

久しぶりの実名ブログです

近づいてく、近づいてく

 

引越しまであと約1ヶ月になった。

リノベーション工事は着々と進み、もともとあった壁は撤去され、新たな壁が立ち、棚ができ、床が貼られていく。

 

それほど頻繁に見に行っているわけではないので、毎回現場を見るたびに新鮮な驚きがある。

春頃からあーだこーだとデザイナーさんに勝手なイメージばかり伝えていたものが、形になろうとしている。

 

夫が今の家に住み始めたのが、20代後半の時。

当時は時々泊まりに来る程度だったけれど、そこから再就職を機に上京してこの家に転がり込んだのが約4年前。

それほど長い間とは言えないけれど、この家に住み始めてから結婚し、妊娠し、出産・子育てときているので、それなりに思い入れはある。

考えて見たら、学生時代に賃貸で住んでいた家が3年間で、それが今までの、実家以外の家に住んだ最長記録だから、今の家でそれを更新したことになる。

 

家族3人となり、手狭にはなったけれど、日当たりはよく、春になるとベランダから桜並木が見える、なかなかいい家である。

 

もうすぐ、この家を離れることになる。

 

引越しの見積りを取り、物件売却のための仲介業者を決め……という段まで来つつある。

工事が始まってからは本当に早い。

 

今の家は、物で溢れていて、常に散らかっていて、素敵な住まいとは言い難い。

いや、それはひとえに私の努力不足によるところなのだけど。

 

でもね、一つ言い訳をさせてほしい。

私が転がり込んだときには、この家の生活の基盤は出来上がっていて、そこにちまちま自分の居場所を作ることから始まっていた。

陣取りゲームは一旦夫が勝利を収めており、私はそこから、「殿、そこをなんとか! 領土を、領土をくださいませ!」と懇願して自分のスペースを少しずつ拡げていったのだ。

夫の私物でパンパンだったところに、私の私物がさらにどーんと乗っかって、それだけで十分な混沌が生まれていて、ホームポジションを失った小物が床に溢れた。

 

新しい家は、一緒に家具や小物のホームポジションを決め、スペースを効率的かつ美しく使っていこうと思う。

あるべきところにものを収め、整然とした部屋で新たに生活を作り上げていくのだ。

たぶん。きっと。ひょっとしたら。

 

そんなわけで、引越しに向けて徐々に気持ちが高まってきました。

引越しといっても、最寄駅は変わらず、駅の反対側に移動するだけなのだけれど。

それでも最寄りの大きい公園は変わるし、いつも行っていたイタリア料理のお店も徒歩で行くのはしんどい距離になる。

窓から見える景色も変わるし、娘の散歩コースも変わるだろう。

 

新しい生活が始まる待ち遠しさと、今の家を離れる寂しさが入り混じった夏の終わりです。

 

新居は少し広くなるので、お客さんを招くスペースも確保できそうです。

引っ越したらぜひ遊びにきてね。

 

 

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買い物がてら娘の散歩に出ていたら、近所にオサレなカフェができていた。

 

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この文章は受講中のライティング講座の演習の一環で、制限時間内に適当なお題を見つけて書きました。

本当は書きたかったネタがあったんだけど、咄嗟に思い浮かばなかった悔しい。