3月に読んだ本・観たドラマ
4月になり、慣らし保育が始まった。
そして、慣らし保育が始まって早くも2週間経ってしまった。
自宅で保育する時間が減ればブログを書く時間も大幅に増えると思っていたのに大間違いだった。慣らし保育、意外と忙しい。荷物の準備や連絡帳の記入、そして規則正しく朝5:30に起きる娘……。
もちろん今しかできない予定を詰め込んでいるから余計忙しいというのもあるんだけど。
おかげさまで夜9時には娘と一緒に寝落ちする生活が続いています。わー規則正しい!(白目)
というわけで4月も半ばを過ぎましたが、3月に読んだ本とドラマの振り返りです。
長らく仕掛り中だった本を読みきったおかげで便秘が解消されたが如く読書が捗った。ありがたい。
〈本〉
足掛け3ヶ月。年明けからKindle版でちまちま読んでいた「吾輩は猫である」。
DL版は無料だったから、というのもあるのだけど、日本人ならほぼ全員が冒頭の一文を知っているというのに、全編を読んだことのある人はどれだけいるのだろうと思いましてね。
育休の今を逃せば今後二度と読むことはないだろうと思って、覚悟を決めて読みました。
文学少女に“憧れている”に過ぎない、似非ですらない文学中年の私にはまー辛かった。難し過ぎて全然進まないし、ジョークっぽい表現も元ネタ=当時の流行がわからないから全く笑えない。ただただしんどいだけの読書だったのだけど、とりあえず「読み終わった」という達成感だけはしっかり残った。
あと、難しい文章を読みきったおかげで、文字を読むスピードは速くなったと思う。
3月の読書が思いの外捗ったのは読む速度が上がったせいもあるかもしれない。
ちなみに、物語は「吾輩」が死んでしまって幕を閉じるのだが(そして結末についてはあらかじめWikiで調べて知っていたのだが)、その終わり方があまりにも唐突で驚いた。漱石、途中で飽きてしまったのかしら。
これも何年か前に読み始めてほったらかしになっていた本。
朝井リョウは、 「桐島、部活やめるってよ」が結構面白かった記憶があって、期待して(大昔)手に取ったのだけど、これはイマイチだった。
桐島〜は、スクールカーストの下の方にいる子たちのモヤモヤをうまく描いていて、私自身もカースト最上位の子達には萎縮してしまってお近づきになれなかったこともあったので、朝井リョウにほんのり親近感を覚えたりしていた。
それなのに、どうしたことか、この作品は単なる爽やかでぼんやりした青春ストーリーになっていたのだ。がっかりだよ、朝井リョウ。
競技の性質上、登場人物を多くせざるを得なかったのも良くなかったと思う。朝井リョウ自信はチアという競技の素晴らしさを伝えたくてこの競技を題材に選んだのかもしれないけど、残念ながら明らかに力量不足だったと思う。キャラを描ききれていなかった。
そんなわけで、期待値が高かったところ裏切られた感があるので、遠慮なく酷評しておきます。
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年明けに夫の実家で頂いた本(時々読まなくなった本を譲り受けたりしている )。
タイトルを見たときはナンノコッチャと思ったけど、実にもっともな指摘だった。
論理や分析だけを重視した戦略は、正解がコモディティ化してしまい、競争優位を獲得できないという話。商品でも、機能性能は似たかよったかになっているし、顧客ニーズを分析しても同じような解が出てきちゃう世の中だから、自分の美的感覚を磨くことがこれからの時代の武器になるよ、っていう話。
ヨシタケシンスケがイラストを描いていたのでなんとなく(中古で)買ってしまった本。
確かにぐっすりは寝たいし、現状慢性的な寝不足なのだけど、私の場合育児が主な原因なので、これを読んだからといってどうにかなるものではなかった。
あと、ヨシタケシンスケが好きなら素直に彼の本(挿絵だけじゃないやつ)を買えばよかった。
実は産後入院中に読むつもりで買った本。
生後間もなくって赤ちゃんほとんど寝てるっていうし、やることなくて暇でしょ、と思って持っていった。
実際はそんなことなくて、分娩で体はボロボロだし、昼夜関係なく授乳の特訓があるし、赤ちゃんのお世話を勉強する時間もあるし、何より我が子が可愛過ぎて何時間でも眺めてられるってのもあって、本なんてまったく読めなかった。
で。
私が今日本のタレントで一番好きといっても過言ではないマツコデラックス。
中身などほとんどない、いわゆる「クソの役にも立たない」本だった。
でもいいのだ。この本が何かの役に立つことなんて毛頭期待していなかったのだから。
トイレでちょこちょこ読むには丁度いい本だった。なーんにも考えず読める本というのはそれはそれで貴重なのだ。
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これも産後入院中に読むつもりで放置されていた本。
文字も大きく、読みやすい。
産後よりも、妊娠中のだるい、眠い、何もしたくないという時期にぼんやり読むのが良かろうと思う。
〈ドラマ〉
2018年の冬ドラマで唯一ほぼリアルタイムで観たドラマ。
不妊やLGBTを題材にするという目の付け所は良かったのだけど、作り手が取りあげたいテーマが多過ぎて消化不良になってしまった感が否めない。
重くなり過ぎないようにという配慮なのかもしれないけれど、深田恭子と松山ケンイチでは不妊治療に挑む夫婦としてはリアリティがなさ過ぎたのではないかと思う。
あ、でも、LGBTカップルのキャスティングはなかなか良かった。ほどよくリアルで、二人ともかわいらしかった。
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そんなこんなで、「吾輩は猫である」効果もあり、3月は読書が捗った。
そして、4月もいい感じで本が読めているし、録り溜めたドラマも消化できている。
育休が終わるまでに出来るだけ手元にある未消化コンテンツを消化して、身もHDもすっきりさせて復職したい。